光回線を選ぶとき、「速度」は多くの方が気になるポイントではないでしょうか。公式サイトには「最大1Gbps」「最大2Gbps」といった数字が並んでいますが、これはあくまで理論上の最大値であり、実際にその速度が出ることはまずありません。
本当に大切なのは、実際のユーザーが日常的に計測している「実測速度」です。同じ「最大1Gbps」のサービスでも、回線の種類や混雑状況によって実測値には大きな差が生まれます。
この記事では、主要な光回線サービスの実測速度データを比較しながら、本当に速い光回線はどれなのかを解説していきます。速度重視で光回線を選びたい方は、ぜひ最後まで読んでみてください。

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「最大速度」と「実測速度」の違いを理解しよう
光回線の公式サイトに記載されている速度は、「ベストエフォート値」と呼ばれるものです。これは技術的に出せる理論上の最大速度のことで、実際の利用環境で同じ速度が出ることを保証するものではありません。
実測速度に影響する要因は多岐にわたります。
- 回線の種類:独自回線(NURO光・auひかり)はフレッツ光系より混雑しにくい
- 時間帯:夜間(19時〜23時頃)は利用者が集中し速度が低下しやすい
- 接続方式:IPv6(IPoE)接続は従来のPPPoE接続より速度が安定する
- 建物の配線方式:マンションではVDSL方式だと最大100Mbpsに制限される
- 使用機器:古いルーターやLANケーブルがボトルネックになることがある
実測速度を確認するには、速度測定サイトの集計データを見るのが最も参考になります。みんなのネット回線速度(みんそく)では、全国のユーザーが投稿した実測データを回線ごとに集計しているので、検討中のサービスの速度傾向を把握できます。
主要光回線の実測速度を比較
ここからは、主要な光回線サービスの実測速度を比較していきます。なお、実測値はユーザーの環境や時期によって変動するため、あくまで傾向を把握するための参考値としてご覧ください。
NURO光
NURO光は標準プランで下り最大2Gbpsという業界でもトップクラスのスペックを誇ります。独自回線を使用しているため回線の混雑が起きにくく、実測速度でも高い数値を維持しています。
速度測定サイトの集計では、下り平均500〜600Mbps前後を記録しており、他の1Gbpsサービスを大きく上回る傾向が見られます。月額は戸建て5,500円で、ソフトバンクのスマホセット割(おうち割 光セット)にも対応しています。
ただし、提供エリアが限定されている点は注意が必要です。北海道・関東・東海・関西・中国・九州の一部エリアでのみ利用可能で、エリア外の方は契約できません。
auひかり
auひかりも独自の回線網を持つサービスです。下り最大1Gbps(10ギガプランでは10Gbps)で、実測速度は下り平均400〜500Mbps程度を記録しています。
特に10ギガプランの実測データは他社と比べても高い水準で、速度を最優先にしたいユーザーからの評価が高いです。auスマートバリューでauスマホの割引も受けられるため、auユーザーにとってはコストパフォーマンスの面でも魅力的です。
提供エリアはNURO光より広いものの、関西・東海の一部エリアでは戸建てタイプが提供されていません。マンションタイプは建物への導入状況によって利用可否が分かれます。
ドコモ光
ドコモ光はNTTのフレッツ光回線を利用する光コラボサービスです。下り最大1Gbpsで、実測速度は下り平均250〜350Mbps程度とされています。
フレッツ光系の中では標準的な速度ですが、プロバイダにGMOとくとくBBなどのIPv6対応サービスを選ぶことで、混雑時間帯の速度低下をかなり抑えられます。ドコモユーザーはドコモ光セット割が使える唯一の光回線なので、セット割のメリットも含めて総合的に判断するのがおすすめです。
ソフトバンク光
ソフトバンク光もフレッツ光回線を利用した光コラボです。下り最大1Gbpsで、実測速度は下り平均300Mbps前後を記録しています。IPv6高速ハイブリッドに対応しており、夜間の速度低下を軽減できます。
ソフトバンクのおうち割 光セットが適用されるので、NURO光のエリア外に住んでいるソフトバンクユーザーにとっては有力な選択肢です。
GMOとくとくBB光
GMOとくとくBB光は、縛りなし・違約金なしで利用できる光コラボサービスです。下り最大1Gbpsで、v6プラスに標準対応しているため、実測速度も下り平均300Mbps前後と安定しています。
格安SIMユーザーなどセット割が使えない方にとっては、月額の安さ(マンション3,773円・戸建て4,818円)と速度のバランスが良い選択肢です。

速度比較まとめ表
主要サービスの速度・料金を一覧にまとめました。
| サービス名 | 回線タイプ | 最大速度 | 実測平均(下り目安) | 月額(戸建て/マンション) |
|---|---|---|---|---|
| NURO光 | 独自回線 | 2Gbps | 500〜600Mbps | 5,500円/2,090〜2,750円 |
| auひかり | 独自回線 | 1Gbps | 400〜500Mbps | 5,610円/4,180円前後 |
| ドコモ光 | 光コラボ | 1Gbps | 250〜350Mbps | 5,720円/4,400円 |
| ソフトバンク光 | 光コラボ | 1Gbps | 約300Mbps | 5,720円/4,180円 |
| GMOとくとくBB光 | 光コラボ | 1Gbps | 約300Mbps | 4,818円/3,773円 |
※実測値は速度測定サイトの集計データに基づく目安であり、環境や時期によって変動します。
速度が遅いと感じたときの対処法
光回線を使っていて「遅い」と感じたとき、回線自体を変える前に試せる対処法があります。
Wi-Fiルーターを見直す
古い規格のルーターを使っている場合、回線の速度がルーターの性能で頭打ちになっている可能性があります。Wi-Fi 6(802.11ax)対応のルーターに買い替えるだけで、体感速度が大幅に改善するケースは多いです。
LANケーブルのカテゴリを確認する
有線接続を使っている場合、LANケーブルの規格も速度に影響します。カテゴリ5(CAT5)以前のケーブルは最大100Mbpsまでしか対応していないため、カテゴリ5e以上(できればカテゴリ6)のケーブルに交換しましょう。
IPv6(IPoE)接続に切り替える
フレッツ光系の回線で従来のPPPoE接続を使っている場合、IPv6(IPoE)接続に変更するだけで速度が劇的に改善することがあります。プロバイダの管理画面やサポートに問い合わせれば、切り替え方法を案内してもらえます。

10ギガプランは必要?
記事執筆時点で、ドコモ光・auひかり・NURO光・ソフトバンク光などが10ギガプランを提供しています。月額は1ギガプランより1,000〜2,000円ほど高くなりますが、対応エリア内であれば桁違いの速度が得られます。
ただし、10ギガの恩恵を受けるには、対応ルーター・対応LANケーブル(カテゴリ6A以上)・対応パソコンなど、周辺機器もすべて10ギガに対応している必要があります。
10ギガプランは提供エリアが1ギガプランよりさらに狭く、対応周辺機器の準備も必要です。一般的なネット利用であれば1ギガプランで十分快適に使えるため、本当に速度が必要かどうかを見極めてから検討しましょう。
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よくある質問(Q&A)
Q. オンラインゲームにはどの光回線が向いている?
オンラインゲームでは下り速度だけでなく、Ping値(応答速度)の低さも重要です。独自回線のauひかりやNURO光はPing値が低い傾向にあり、ゲーム用途に向いています。ラグが気になる方はこの2つを優先的に検討するとよいでしょう。
Q. マンションでVDSL方式だと速度は出ない?
VDSL方式では、建物の共用部から各部屋まで電話回線を使って接続するため、最大速度が100Mbpsに制限されます。光配線方式と比べると速度面で不利ですが、日常的なネット利用であれば問題なく使えるケースがほとんどです。速度にこだわるなら、戸建てタイプで個別に回線を引く方法も検討してみてください。
まとめ
光回線の速度は、公式の最大速度ではなく実測値で比較することが大切です。
速度重視ならNURO光やauひかりといった独自回線系が有利ですが、提供エリアの制限があるため、まずはお住まいの地域での利用可否を確認しましょう。光コラボ系でもIPv6対応プロバイダを選べば、十分快適な速度で利用できます。
速度だけでなく、料金・セット割・提供エリアも含めて総合的に判断すると、満足度の高い光回線選びにつながります。最新の実測データはみんなのネット回線速度や価格.com ブロードバンド比較で確認できます。
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