「光回線のランプがおかしい」「前よりネットが遅くなった気がする」。そんな症状が出ているなら、ONU(光回線終端装置)の劣化が原因かもしれない。
ONUは光回線を利用するうえで欠かせない機器だが、永久に使えるわけではない。この記事では、ONUの交換が必要なサインの見分け方、交換手順、そして無料で交換してもらえる条件まで詳しく解説する。

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ONUとは?基本的な役割をおさらい
ONU(Optical Network Unit)は、光ファイバーから届く光信号をデジタル信号に変換する装置のこと。簡単に言えば、光の信号をパソコンやルーターが理解できるデータに変換する「翻訳者」のような存在だ。
通常、ONUは回線事業者(NTT東日本・西日本やKDDIなど)からレンタルされている機器で、ユーザーが購入するものではない。そのため故障や不具合があった場合は、回線事業者に連絡して対応してもらうのが基本となる。
- ONUは回線事業者からのレンタル品が一般的
- 光信号→デジタル信号の変換を担当する機器
- 故障や劣化の際は回線事業者に連絡して交換
ONUの寿命はどのくらい?交換が必要なサイン
ONUの一般的な寿命は5〜10年程度と言われている。ただし使用環境(温度・湿度・ホコリなど)によって大きく変わるため、年数だけで判断するのではなく、以下のような症状が出ていないか確認してみよう。
交換が必要なサイン
- 「認証」や「光回線」のランプが消灯したままになる
- ランプが赤点灯・赤点滅している
- インターネット接続が頻繁に切れる
- 通信速度が以前と比べて明らかに低下した
- ONU本体が異常に熱くなっている
- 異音がする(内部部品の劣化)
これらの症状が出ている場合は、ルーターやLANケーブルではなくONU自体に問題がある可能性がある。まずはONUの電源を一度抜いて10秒ほど待ってから再起動し、それでも改善しなければ交換を検討しよう。
切り分けの際は、ONUとルーターをつなぐLANケーブルも疑ってみたい。開通時から差しっぱなしの古いケーブルが原因で速度が伸びていない、というのは案外よくある話だ。
ONU交換の手順
ステップ1:回線事業者のサポートに連絡
まずは契約している回線事業者のサポート窓口に連絡する。フレッツ光や光コラボの場合は、契約先のプロバイダに問い合わせればよい。
連絡時に以下の情報を手元に用意しておくとスムーズだ。
- お客様ID(契約時の書類に記載)
- ONU本体に記載されている型番・シリアル番号
- 発生している症状の詳細
ステップ2:交換方法の確認
ONUの交換方法は主に2パターンある。
パターンA:新しいONUが郵送される
新しいONUが自宅に届き、自分で交換する方式。古いONUは同封の返却キットで返送する。光ファイバーケーブルの接続作業が不安な場合は、無理せず訪問対応を依頼しよう。
パターンB:技術者が訪問して交換
NTTやKDDIの技術者が自宅を訪問し、交換作業を行ってくれる。光コンセントの接続を含む作業が必要な場合は、訪問対応になることが多い。

ステップ3:自分で交換する場合の手順
郵送で新しいONUが届いた場合の交換手順は以下の通り。
1. 古いONUの電源を切り、電源アダプターを抜く
2. LANケーブルを外す
3. 光ファイバーケーブルを慎重に外す(強く引っ張らないこと)
4. 新しいONUに光ファイバーケーブルを接続する
5. LANケーブルでルーターと接続する
6. 電源アダプターを接続し、電源を入れる
7. ランプが正常に点灯するか確認する(通常2〜3分で安定する)
光ファイバーケーブルは非常にデリケートな素材でできている。無理に曲げたり引っ張ったりすると断線する恐れがあるので、丁寧に取り扱うこと。
ONU交換の費用|無料になる条件
ONUの交換費用は、交換理由によって異なる。
無料で交換できるケース
ユーザー側の過失がない故障・劣化であれば、基本的にONU交換は無料だ。ONUは回線事業者の設備としてレンタルされている機器であり、自然故障や経年劣化は事業者側の責任で対応してくれる。
- 経年劣化による故障
- 落雷や停電などによる故障
- 機器の初期不良
- 回線事業者による機器のバージョンアップ
有料になるケース
以下の場合は、修理費用や技術派遣費が請求される可能性がある。
- ユーザーの不注意で落として壊した
- 水没させてしまった
- ペットがケーブルをかじって断線した
技術者の訪問が必要な場合の派遣費用は、おおむね数千円程度が目安だ。なお、落雷による故障の場合は、火災保険の「落雷被害補償」で修理費用や機器代金がカバーされるケースもあるため、保険の契約内容を確認してみるとよいだろう。
そもそも落雷の影響を受けにくくしておくという考え方もある。雷サージ保護をうたった電源タップにONUとルーターをまとめておけば、急な雷のときも少し気が楽になる。
ONUを長持ちさせるためのコツ
ONUの寿命を延ばすために、以下のポイントを意識しておこう。
- 風通しのよい場所に設置する(熱がこもる場所を避ける)
- 直射日光が当たらない場所に置く
- 定期的にホコリを取り除く
- ケーブルを無理に曲げない
- 雷が多い時期は雷サージ付きの電源タップを使う
床やテレビ台の裏に直置きすると、どうしても熱とホコリがたまりやすい。ONUを立てて置ける設置台を使えば、底面にも空気が通るようになる。

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ホームゲートウェイ(HGW)の交換について
NTTからレンタルされる「ホームゲートウェイ」は、ONUとルーター機能が一体化した機器だ。ひかり電話を契約している場合に設置されることが多い。
ホームゲートウェイも同様に経年劣化するため、交換が必要になることがある。交換手続きはONUと同じく回線事業者に連絡すればよい。ただし、ホームゲートウェイの場合はルーター機能も含まれているため、交換後にWi-Fi設定やPPPoE/IPoEの接続設定をやり直す必要がある点がONU単体の交換と異なる。
ホームゲートウェイの型番が古い場合
NTTのホームゲートウェイには複数の世代があり、古い型番(PR-400シリーズなど)を使っている場合は、新しい型番(PR-600シリーズなど)への交換を依頼できるケースがある。新しい型番ではIPv6 IPoEへの対応や無線LAN機能の強化が行われていることがあるため、交換のメリットは大きい。
それでもホームゲートウェイ内蔵の無線は必要十分どまりの機種が多い。電波の飛びや同時接続の余裕を求めるなら、市販のルーターをブリッジ接続で足すという選択肢もある。
ONUの各ランプの意味と対処法
ONUに異常が起きたとき、ランプの状態を確認することで原因をある程度推測できる。主なランプとその意味を紹介しよう。
| ランプ名 | 正常時 | 異常時の対処 |
|---|---|---|
| 電源 | 緑点灯 | 消灯→電源ケーブル・コンセントを確認 |
| 光回線 | 緑点灯 | 消灯→光ケーブルの接続確認、事業者に連絡 |
| 認証 | 緑点灯 | 消灯→回線事業者に連絡 |
| UNI | 緑点灯/点滅 | 消灯→LANケーブルの接続確認 |
どのランプも消灯している場合は、まず電源の確認と再起動を試そう。再起動で復旧しなければ事業者への連絡が必要だ。
ランプが不安定になる背景に、本体の熱がからんでいることもある。夏場に症状が出やすいと感じるなら、小型の冷却ファンで風を当ててやると状態が落ち着く場合がある。
よくある質問(Q&A)
Q. ONUとモデムは同じもの?
厳密には異なる。ONUは光信号をデジタル信号に変換する装置で、モデムはアナログ信号(電話回線)をデジタル信号に変換する装置だ。ただしマンションのVDSL方式では「VDSLモデム」が使われており、これは光回線ではあるがONUとは別の機器になる。
Q. ONUは自分で好きな機種に交換できる?
基本的にはできない。ONUは回線事業者の設備としてレンタルされているため、ユーザーが任意の機種を選ぶことはできない。交換時に届く機種は事業者側で決定される。
Q. ONU交換後にインターネット設定のやり直しは必要?
多くの場合、ONUの交換だけであれば特別な設定変更は不要だ。ルーター側の設定はそのまま引き継がれる。ただし、ONU一体型ルーター(ホームゲートウェイ)の交換の場合は、PPPoEやIPoEの接続設定をやり直す必要がある。
Q. 古いONUのまま使い続けても問題ない?
すぐに壊れるわけではないが、経年劣化による通信品質の低下や突然の故障リスクは年々高まる。5年以上使っているONUで速度低下や接続不安定が見られるなら、事業者に相談してみるとよい。
Q. ONUの返却先はどこ?
フレッツ光や光コラボの場合、ONUの返却先はNTT東日本またはNTT西日本だ。解約時や交換時に返却キットが送られてくるので、古いONUを梱包して返送すればよい。返却しないと機器代金(数万円程度)を請求される可能性があるので、忘れずに対応しよう。光コラボ経由で契約している場合でも、返却先はNTTになるケースがほとんどだ。
Q. マンションのVDSL方式でもONUは使われている?
VDSL方式のマンションでは、ONUではなく「VDSLモデム」が設置される。VDSLモデムはONUとは別の機器で、電話回線のアナログ信号をデジタル信号に変換する役割を持つ。交換手続きの流れはONUと同様で、回線事業者に連絡して対応してもらう形になる。
まとめ
ONUは光回線に欠かせない機器だが、5〜10年程度で劣化が進む。ランプの異常、頻繁な接続切断、速度低下などの症状が出たら交換のサインだ。
ユーザー側の過失がない故障であれば、交換は基本的に無料。まずは契約先の回線事業者やプロバイダのサポート窓口に連絡し、状況を伝えよう。
普段は意識しない機器だからこそ、たまにランプの状態や本体の温度をチェックしておくと安心だ。光回線の速度や安定性に不満を感じたら、ルーターやプロバイダだけでなく、ONUの状態にも目を向けてみてほしい。ONUの劣化は見落とされがちだが、インターネット環境全体のパフォーマンスに影響する重要な要素だ。定期的なメンテナンス意識を持つことで、快適なネット環境を長く維持できるだろう。交換を迷っている方は、まずは回線事業者のサポート窓口に相談することから始めてみよう。
参考リンク:ドコモ光 ONU交換の手順解説、NTT西日本 ONU交換方法、ONU交換ガイド 手順・費用・注意点
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