光回線を導入して快適にインターネットを使っていると、つい忘れがちなのがセキュリティ対策です。光回線は常時接続が基本であるため、何も対策をしていないとウイルス感染や不正アクセスのリスクにさらされ続けることになります。
総務省の調査によるとサイバー攻撃の件数は増加傾向にあり、個人を狙った攻撃も珍しくなくなっています。光回線の常時接続は便利な反面、セキュリティの穴があるとそこを突かれやすいという側面があります。フィッシング詐欺やランサムウェアなど、手口はますます巧妙化しています。
この記事では、光回線を安全に使うために最低限やっておくべきセキュリティ対策を、ウイルス対策・ルーター設定・不正アクセス防止の3つの観点からわかりやすく解説します。難しい専門知識は必要ありませんので、今日からできることをひとつずつ実践していきましょう。

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光回線で気をつけるべき4つのセキュリティリスク
光回線を利用する上で知っておくべきセキュリティリスクは大きく分けて4つあります。
| リスクの種類 | 概要 | 主な被害 |
|---|---|---|
| ウイルス・マルウェア感染 | 悪意あるサイト閲覧やメール添付ファイルで感染 | 個人情報流出、ファイル暗号化(ランサムウェア) |
| フィッシング詐欺 | 銀行やECサイトを装った偽サイトに誘導 | ログイン情報やクレジットカード番号の窃取 |
| Wi-Fiの不正利用 | セキュリティ設定が甘いWi-Fiに第三者が接続 | 回線の不正使用、犯罪行為への悪用 |
| ルーターへの不正アクセス | 管理画面のパスワードが初期設定のまま | DNS設定の書き換え、偽サイトへの誘導 |
特にルーターへの不正アクセスは見落とされがちです。DNS設定を書き換えられると、正しいURLを入力しても偽サイトに誘導されてしまうため非常に危険です。管理画面のパスワードが「admin」や「password」のままになっていないか、今すぐ確認してください。
ウイルス対策ソフトの選び方と導入のポイント
セキュリティ対策の基本中の基本は、ウイルス対策ソフトの導入です。Windows 10以降には「Microsoft Defender」が標準搭載されており、基本的な保護機能は備わっています。しかし、より高度な保護を求めるなら市販のセキュリティソフトの導入を検討するのが安心です。
市販のセキュリティソフトを選ぶ際のポイントは3つあります。
まず検出率の高さです。AV-TESTやAV-Comparativesといった第三者機関の評価結果を参考にすると客観的に判断できます。次に動作の軽さです。セキュリティソフトが重すぎるとパソコンの動作全体が遅くなるため、軽量で実績のあるソフトを選びましょう。
3つ目は対応デバイスの範囲です。パソコンだけでなくスマートフォンやタブレットもインターネットに接続する時代ですから、複数デバイスに対応しているライセンスを選ぶとコストパフォーマンスが高くなります。ノートン、ESET、カスペルスキーなどの主要ソフトは、1つのライセンスで複数台をカバーするプランを用意しています。
プロバイダが提供するセキュリティサービスを利用するのも一つの手です。月額数百円でウイルス対策や迷惑メールフィルタリングが利用でき、設定も簡単な場合が多いです。光コラボとセットで申し込むと初月無料になるキャンペーンを実施しているケースもあります。
総務省の国民のためのサイバーセキュリティサイトでも基本的な対策が紹介されていますので、併せて参考にしてみてください。
ルーターのセキュリティ設定を見直そう
意外と見落とされがちなのが、Wi-Fiルーターのセキュリティ設定です。ルーターは家庭内ネットワークの入り口にあたるため、ここの設定が甘いとすべてのデバイスがリスクにさらされることになります。
管理画面のパスワード変更は最優先
ルーターの管理画面には初期パスワード(「admin」「password」など)が設定されていることが多く、これを変更しないまま使い続けるのは非常に危険です。英数字と記号を組み合わせた12文字以上の強固なパスワードに変更しましょう。管理画面へのアクセスはブラウザから「192.168.1.1」などのアドレスで行えます。
暗号化方式はWPA3を選ぶ
Wi-Fiの暗号化方式は、現時点で最も安全なWPA3を選ぶのが推奨されています。ここ5年ほどで発売されたWi-Fi 6対応のPCやスマホ、ルーターのほとんどはWPA3に対応しているため、移行は容易です。WPA3に対応していない古いデバイスがある場合はWPA2(AES)を選びましょう。
古いWEPやWPA(TKIP)は簡単に解読されてしまうため、絶対に使わないでください。ルーターの設定画面で暗号化方式を確認し、WEPやWPAになっている場合はすぐにWPA3またはWPA2(AES)に変更してください。
ファームウェアは常に最新に
ルーターのファームウェア(内部ソフトウェア)にはセキュリティの脆弱性が見つかることがあり、メーカーはアップデートで修正を行っています。定期的にメーカーの公式サイトや管理画面を確認し、最新のファームウェアに更新する習慣をつけましょう。最近のルーターは自動更新機能を備えているものも多いので、この機能を有効にしておくと安心です。
SSIDに個人情報を含めない
Wi-FiのSSID(ネットワーク名)に個人名や部屋番号などの個人情報を含めないようにしましょう。SSIDは周囲の人にも見える情報であるため、個人を特定できるような名前にすることはプライバシーリスクにつながります。

不正アクセスを防ぐための日常的な対策
セキュリティソフトやルーターの設定だけでなく、日常的な心がけも不正アクセス防止には欠かせません。
まず、OSやアプリケーションのアップデートをこまめに行うことです。WindowsやmacOS、スマートフォンのOSアップデートにはセキュリティの修正が含まれていることが多く、更新を後回しにすると既知の脆弱性を放置することになります。自動更新を有効にして、常に最新の状態を保つようにしましょう。
次に、パスワードの使い回しをやめることです。複数のサービスで同じパスワードを使っていると、ひとつのサービスから情報が漏洩した場合に他のサービスも芋づる式に被害を受けます。パスワード管理ツール(1Password、Bitwardenなど)を活用すれば、サービスごとに異なる強力なパスワードを無理なく管理できます。
さらに、二段階認証(2FA)を設定できるサービスでは必ず有効にしてください。パスワードが万が一漏洩しても、二段階認証があれば不正ログインを防ぐことができます。IPA(情報処理推進機構)でも不正アクセス対策の情報が公開されていますので、参考にしてみてください。
プロバイダ提供のセキュリティサービスを活用する
大手プロバイダの多くは、独自のセキュリティサービスをオプションとして提供しています。
| プロバイダ | サービス名 | 月額料金の目安 | 対応台数 |
|---|---|---|---|
| OCN | マイセキュア | 275円〜 | 1〜5台 |
| @nifty | 常時安全セキュリティ24 | 550円 | 最大7台 |
| BIGLOBE | セキュリティセット・プレミアム | 418円 | 最大3台 |
これらのサービスは月額300円〜500円程度で利用でき、市販のセキュリティソフトと同等の保護機能が含まれていることが多いです。プロバイダとの料金をまとめて支払えるため、管理の手間が省けるのもメリットです。
ただし、プロバイダのセキュリティサービスだけで万全というわけではありません。あくまでウイルス対策ソフトの代替として位置づけ、ルーターの設定やパスワード管理、OSのアップデートなど基本的な対策と組み合わせて使うことが重要です。どれかひとつだけに頼るのではなく、複数の対策を重ねることで安全性が高まります。

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よくある質問
Q. Windows Defenderだけでセキュリティは十分ですか?
基本的な保護としてはWindows Defenderでも対応できますが、フィッシング対策やVPN機能、パスワード管理など高度な機能が必要な場合は市販のセキュリティソフトを追加導入する方が安心です。
Q. WPA3に対応していないデバイスがある場合はどうすれば?
WPA2(AES)を使用してください。WPA2もまだ十分な安全性を持っています。ただし、WEPやWPA(TKIP)は脆弱性があるため使用は避けてください。古いデバイスの買い替えが可能であれば、WPA3対応機器への更新を検討することを推奨します。
Q. ルーターのファームウェア更新はどのくらいの頻度で確認すべきですか?
月に1回程度は確認するのが理想的です。多くのルーターには自動更新機能が搭載されているので、この機能を有効にしておくと手動での確認が不要になります。ルーターの管理画面から設定できます。
まとめ:基本を押さえれば光回線は安全に使える
光回線のセキュリティ対策は、特別な知識や高額な投資がなくても十分に実践できます。ウイルス対策ソフトの導入、ルーターの設定見直し、パスワード管理、OSのアップデート。これらの基本をしっかり押さえるだけで、大半のセキュリティリスクは回避できます。
常時接続のメリットを安心して享受するためにも、今日できることから始めてみてください。まずはルーターの管理画面パスワードの変更と、Wi-Fiの暗号化方式の確認からスタートするのがおすすめです。セキュリティ対策の最新情報は総務省の安全な無線LANの利用ガイドでも確認できます。
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