「光回線に変えたのに思ったほど速くない」「夜になると急に遅くなる」「動画が途中で止まる」。こうした悩みを抱えている方は意外と多いのではないでしょうか。
光回線の理論上の最大速度は1Gbpsですが、実測で10Mbpsから50Mbpsしか出ていないというケースも珍しくありません。しかし、原因を特定して適切な対策を取れば、劇的に速度が改善することがほとんどです。
この記事では、光回線が遅くなる主な原因と、今すぐ試せる7つの改善方法を優先度順に紹介します。簡単なものから順番に試していけば、高い確率で速度アップを実感できるはずです。

対策1:Wi-Fiルーターを確認・交換する
光回線が遅い原因として最も多いのが、Wi-Fiルーターが古いというケースです。Wi-Fi 4(802.11n)以前の規格にしか対応していないルーターを使っていると、光回線の本来の速度を活かしきれません。
Wi-Fi 4の理論上の最大速度は600Mbpsですが、実測では50Mbps程度しか出ないことも多いです。Wi-Fi 6(802.11ax)対応のルーターに買い替えるだけで、速度が2倍から3倍に向上したという報告も多数あります。
ルーターの対応規格は本体の裏面やマニュアルで確認できます。5年以上使っているルーターであれば、交換を検討してみてください。なお、ドコモ光でGMOとくとくBBを選ぶとWi-Fi 6対応ルーターが無料レンタルできるため、購入費用を節約できます。
対策2:LANケーブルのカテゴリを確認する
意外と見落としがちなのがLANケーブルのスペックです。LANケーブルにはカテゴリ(Cat)があり、Cat5以前のケーブルは最大100Mbpsまでしか対応していません。せっかく1Gbpsの光回線を引いても、ケーブルがボトルネックになって速度が出ないのです。
ケーブルのカテゴリはコネクタ付近に印字されています。Cat5やCat5eと書いてある場合は、Cat6以上のケーブルに交換しましょう。Cat6ケーブルは家電量販店やオンラインショップで数百円から購入できるため、コストパフォーマンスの高い対策です。
対策3:ルーターの設置場所を最適化する
Wi-Fiの電波は壁や床を通過するたびに弱くなります。ルーターの設置場所が悪いと、部屋によっては電波が届きにくくなり、速度低下の原因になります。
ルーターの理想的な設置場所は以下の通りです。
家の中央付近:すべての部屋に均等に電波が届くようにするためです。
床から1メートル以上の高さ:床置きだと電波が床に吸収されやすくなります。
電子レンジから離れた場所:電子レンジの電波とWi-Fiの周波数帯が干渉するため、必ず離して設置してください。
窓際やテレビ裏は避ける:金属製品の近くは電波が反射して弱くなります。
対策4:IPv6(IPoE)に切り替える
夜間に急激に速度が落ちる場合は、IPv4(PPPoE)接続が原因の可能性が高いです。従来のIPv4方式は「網終端装置」というポイントで通信が混雑しやすく、利用者が多い夜間帯に速度が大幅に低下します。
IPv6(IPoE)方式に切り替えると、この混雑ポイントを迂回できるため、夜間でも安定した速度を維持できます。切り替えは多くのプロバイダで無料で対応しており、申し込むだけで利用可能です。
IPv6対応のルーターが必要になりますが、プロバイダによっては対応ルーターの無料レンタルも用意されています。フレッツ光公式サイトでIPv6の詳細な仕組みを確認できます。

対策5:ルーターを再起動する
最もシンプルながら意外と効果がある対策がルーターの再起動です。ルーターは長時間稼働し続けるとメモリにゴミがたまり、処理速度が低下することがあります。パソコンと同じく、電子機器は定期的にリフレッシュさせることで本来の性能を発揮しやすくなるのです。
やり方は簡単で、ルーターの電源ケーブルを抜いて30秒間待ち、再度電源を入れるだけです。これだけで速度が回復するケースは珍しくありません。週に1回程度、定期的に再起動する習慣をつけておくと、安定した速度を維持しやすくなります。
ONU(光回線終端装置)も同様に再起動すると効果的な場合があります。ルーターとONUの両方を再起動する場合は、まずルーターの電源を切り、次にONUの電源を切って、再起動時はONUから先に電源を入れましょう。
対策6:有線接続で問題を切り分ける
Wi-Fiが遅いと感じたら、まずパソコンとルーターをLANケーブルで直接接続して速度を測定してみましょう。この「切り分け」作業は問題の原因を特定するために非常に重要なステップです。闇雲に対策を試すよりも、まず原因の所在を把握することが効率的な改善につながります。
有線で速い+Wi-Fiで遅い:Wi-Fi環境(ルーターの性能・設置場所・電波干渉)に問題があります。対策1から3を試してください。
有線でも遅い:回線そのもの、またはプロバイダに問題がある可能性があります。対策4またはプロバイダの変更を検討しましょう。
この切り分けを行わないまま対策を進めると、的外れな対策に時間とお金をかけてしまうことになります。まず有線で測定することが、効率的な問題解決の第一歩です。
対策7:プロバイダを変更する
上記の対策をすべて試しても速度が改善しない場合は、プロバイダの回線品質自体に問題がある可能性があります。プロバイダによって実測速度にはかなりの差があり、同じ光回線を使っていてもプロバイダを変えるだけで速度が倍以上になることもあるのです。
みんなのネット回線速度で自分が使っているプロバイダの実測値を確認し、他のプロバイダと比較してみましょう。平均値より大幅に低い場合は、プロバイダの変更を検討する価値があります。
ドコモ光であればプロバイダの変更手数料は3,300円です。回線自体の乗り換えは不要のため、比較的手軽に改善を試みることができます。価格.comでプロバイダごとの特典や速度の評判を比較してみてください。
対策を試す順番のまとめ
速度改善を効率よく進めるためのおすすめの順番を整理します。
まず試すべきこと:ルーターの再起動(無料・すぐできる)、有線接続での速度測定(原因切り分け)。
次に試すべきこと:LANケーブルの交換(数百円)、ルーターの設置場所の見直し(無料)。
効果が大きい対策:IPv6への切り替え(無料の場合が多い)、Wi-Fiルーターの交換(5,000円から15,000円、またはプロバイダの無料レンタル)。
最終手段:プロバイダの変更(3,300円程度)。

まとめ:ほとんどの場合は対策すれば速くなる
光回線が遅い原因のほとんどは、回線そのものではなく周辺環境にあります。Wi-Fiルーター・LANケーブル・IPv6の3つを見直すだけで、大幅な速度改善を実感できるケースが多いです。
まずはコストのかからない対策から順番に試してみてください。それでも改善しない場合はプロバイダの変更を検討しましょう。適切な対策を行えば、光回線本来の快適な速度を取り戻すことができるはずです。

