テレワークが日常になった今、自宅のインターネット回線の品質は仕事のパフォーマンスに直結します。オンライン会議で映像がカクつく、大容量ファイルのアップロードに時間がかかる、VPN接続が頻繁に切れる――こうしたストレスは、回線選びを見直すだけで大幅に改善できることが多いです。
テレワーク用途で最も重視すべきなのは「通信の安定性」です。速度が速いことはもちろん重要ですが、それ以上に「時間帯を問わず安定して繋がること」がビジネスシーンでは求められます。
この記事では、テレワークに必要な通信速度の目安を示したうえで、在宅勤務に適した光回線の選び方とおすすめサービスを紹介します。

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テレワークに必要な通信速度の目安
テレワークで必要な通信速度は、実際の作業内容によって異なります。以下が用途別の目安です。
| 用途 | 必要な下り速度 | 必要な上り速度 |
|---|---|---|
| メール・チャット | 1Mbps | 1Mbps |
| Web会議(Zoom・Teams) | 10〜25Mbps | 10〜25Mbps |
| クラウドストレージの利用 | 20〜50Mbps | 20〜50Mbps |
| VPN接続 | 20〜30Mbps | 10〜20Mbps |
| 大容量ファイルの送受信 | 50Mbps以上 | 50Mbps以上 |
Zoom・TeamsなどのWeb会議を頻繁に行うなら、上り下りともに20〜30Mbps以上あると安心です。画面共有を伴う会議では上り速度が特に重要で、上りが不十分だと相手側に映像がカクカクで届いてしまいます。
「30Mbpsなら光回線じゃなくてもいいのでは?」と思うかもしれませんが、ポイントは「常にその速度が出るかどうか」です。ホームルーターやモバイルWi-Fiは電波状況や時間帯によって速度が大きく変動するため、「いざというとき」に速度が出ないリスクがあります。
テレワーク向け光回線の選び方
IPv6(IPoE)対応は必須
IPv6 IPoE対応の光回線であれば、NTT網の混雑ポイントを回避できるため、昼間や夕方の時間帯でも速度が安定しやすくなります。光コラボ系(ドコモ光・ソフトバンク光・ビッグローブ光など)を契約する場合は、プロバイダがv6プラスやtransixに対応しているか確認しましょう。
上り速度を重視する
テレワークでは、ファイルのアップロードやWeb会議の映像送信など「上り方向」の通信が増えます。光回線は一般的に上りも最大1Gbps(実測100〜300Mbps程度)出るため、上り速度に関してはほぼすべての光回線で問題ありません。
一方、ホームルーターは上り速度が遅い傾向があり、実測で10〜30Mbps程度にとどまることもあります。Web会議を頻繁に行う方は、上り速度の安定性も考慮して光回線を選ぶのが賢明です。
安定性なら独自回線が有利
NURO光やauひかりの独自回線は、フレッツ光の回線を共有する光コラボ系に比べて混雑しにくく、時間帯による速度変動が少ない傾向があります。「絶対に回線品質で仕事に支障を出したくない」という方は、独自回線を選ぶとさらに安心です。

テレワークにおすすめの光回線5選
NURO光 ― 高速かつ安定の独自回線
NURO光は下り最大2Gbps・上り最大1Gbpsのスペックで、実測でも下り平均500Mbps以上、上り平均400Mbps以上を記録しています。テレワーク用途では明らかにオーバースペックですが、家族が同時に動画を視聴したりゲームをしたりしても帯域に余裕があるのは大きな安心材料です。
月額5,500円(戸建て)で、ONU一体型のWi-Fiルーターが無料で付属するため、別途ルーターを購入する必要がありません。ただし提供エリアが限られるため、事前確認は必須です。
ドコモ光 ― ドコモユーザーに安定のセット割
全国対応のフレッツ光回線をベースにしたドコモ光は、エリアの広さが強みです。プロバイダにGMOとくとくBBを選べばv6プラス対応で速度も安定し、テレワーク用途で不満が出ることはほぼありません。
月額は戸建て5,720円(タイプA)ですが、ドコモユーザーなら毎月最大1,100円のセット割が適用されます。家族にドコモユーザーが多いほどお得になります。
auひかり ― 独自回線で夜間も安心
KDDIの独自光ファイバー網を使用するauひかりは、光コラボ系の混雑とは無関係です。テレワークの時間帯(平日昼間)はもちろん、家族が多い夜間でも速度が安定しています。
au・UQモバイルユーザーならスマートバリューで割引が受けられるため、通信費全体を抑えたい方にも向いています。
GMOとくとくBB光 ― コスパ重視のテレワーカーに
テレワーク用途に十分な品質を持ちつつ、月額料金を抑えたいならGMOとくとくBB光(戸建て4,818円・マンション3,773円)が最適です。v6プラス対応で速度は安定しており、契約期間の縛りもないため、テレワーク期間が不確定な方にも適しています。
格安SIMユーザーやセット割の恩恵がない方は、このサービスを選んでおけば間違いありません。
ソフトバンク光 ― ソフトバンクユーザーの定番
ソフトバンク・Y!mobileユーザーであれば、おうち割光セットで毎月最大1,100円の割引が適用されるソフトバンク光が有力です。全国対応でエリアの心配が少なく、光BBユニットを利用したIPv6高速ハイブリッド接続で安定した速度が出ます。
テレワーク環境を快適にする4つのコツ
1. Wi-Fiルーターを仕事部屋の近くに設置する
Wi-Fiの電波は壁やドアを通過するたびに弱くなります。仕事部屋がルーターから離れている場合は、中継機やメッシュWi-Fiシステムの導入を検討しましょう。可能であれば有線LANケーブルで接続するのが最も安定します。
2. Wi-Fi 6対応ルーターに買い替える
Wi-Fi 6(802.11ax)対応のルーターは、複数端末の同時接続に強く、通信の遅延が少ないのが特徴です。テレワーク中に家族がスマホやタブレットを使っていても、互いの通信に影響しにくくなります。
3. Web会議中は他の大容量通信を控える
どれだけ高速な回線でも、同時に大容量のダウンロードやクラウド同期を走らせるとWeb会議の品質に影響が出ることがあります。重要な会議の前にはアップデートや同期を一時停止しておくと安心です。
4. UPS(無停電電源装置)を導入する
落雷や瞬停で回線機器の電源が落ちると、会議の途中で強制退出になります。ONU・ルーター用のUPSを導入しておくと、短時間の停電でもネット接続が維持できます。
テレワークで会社のVPNに接続する場合、回線速度はVPNサーバー側の性能にも左右されます。自宅の回線を変えても改善しない場合は、会社のIT部門に相談してみてください。

テレワーク向け光回線のよくある質問
Q. マンションでVDSL方式だとテレワークに支障がある?
VDSL方式は最大100Mbpsですが、テレワーク自体には30Mbps程度あれば十分なので、Web会議やVPN接続程度であれば問題ないことが多いです。ただし、家族が同時にストリーミング視聴をすると帯域が圧迫される可能性があります。
Q. 仕事とプライベートでネット回線を分ける必要がある?
セキュリティポリシーが厳しい企業では回線の分離を求められることもありますが、一般的なテレワークであれば1本の光回線で十分です。VPN接続自体が通信を暗号化しているため、同じ回線上の他のトラフィックとは論理的に分離されています。
Q. 回線工事まで待てない場合はどうすればいい?
光回線の開通まで2〜4週間かかることがあります。すぐにテレワークを始める必要がある場合は、ドコモ home 5Gやモバイルルーターを「つなぎ」として利用し、光回線が開通したら切り替えるのが現実的です。
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まとめ
テレワーク向けの光回線は「安定性」を最優先に選びましょう。IPv6 IPoE対応は必須条件で、さらに安定性を求めるならNURO光やauひかりの独自回線が有力です。
スマホのキャリアに合わせたセット割も考慮しつつ、テレワークの頻度や家族の利用状況に応じて最適なサービスを選んでください。コスパ重視ならGMOとくとくBB光が、速度と安定性を求めるならNURO光やauひかりが適しています。
NTTドコモの公式サイトでもテレワークに必要な通信速度の目安が解説されています。また、各回線の速度実績はみんなのネット回線速度で確認してみてください。

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