光回線の乗り換えって「手続きが面倒くさそう」「ネットが使えない期間ができるんじゃないか」と不安に感じている方が多いのではないでしょうか。確かに何も知らない状態だと難しそうに思えますが、実は手順をちゃんと踏めば驚くほど簡単に切り替えられます。事業者変更なら最短2週間で、しかも工事も立ち会いも不要で完了してしまうのです。
光回線の乗り換えは大きく3つのパターンに分かれており、パターンによって手順がまったく異なります。自分がどのパターンに当てはまるかを把握するだけで、やるべきことが明確になります。難しそうに感じるのは、3つのパターンがごっちゃになっているからであって、自分に該当するパターンだけ見ればシンプルな手順であることがわかるはずです。
この記事では、12回の光回線乗り換え経験を持つ元回線設計エンジニアが、3パターンそれぞれの具体的な手順を時系列で解説していきます。この記事を読めば、初めての乗り換えでも迷うことなく進められるはずです。各ステップで注意すべきポイントも合わせてお伝えするので、安心して乗り換えに臨んでください。

まず自分の乗り換えパターンを確認しよう
光回線の乗り換えは3パターンに分類されます。どれに該当するかで手順が大きく変わるので、最初にここを把握することが重要です。自分の現在の回線が何なのかがわかれば、どのパターンに当てはまるかは自動的に決まります。
パターン1はフレッツ光から光コラボへの「転用」です。パターン2は光コラボから別の光コラボへの「事業者変更」です。パターン3はNURO光やauひかりなど独自回線への「新規契約」です。現在フレッツ光を使っているならパターン1、ドコモ光やソフトバンク光などの光コラボを使っているならパターン2、それ以外はパターン3に該当します。
パターン1と2は工事不要で手続きも非常に簡単です。パターン3は工事が必要ですが、手順自体は難しくありません。以下で各パターンの具体的なステップを詳しく見ていきましょう。どのパターンでも共通して言えるのは、手順通りに進めれば失敗するリスクはほぼゼロだということです。
パターン1:フレッツ光から光コラボへの転用手順
STEP1:転用承諾番号を取得する
NTT東日本またはNTT西日本に連絡して「転用承諾番号」を発行してもらいます。Webか電話で申請でき、即日発行されます。有効期限は15日間なので、取得したら早めに次のステップに進みましょう。番号の取得自体は5分もかからず完了するので、空き時間にサッと手続きしてしまうのがおすすめです。
NTT東日本は0120-140-202、NTT西日本は0120-553-104に電話するか、各社のWebサイトからも取得可能です。Webのほうが待ち時間なしで手続きできるのでおすすめです。電話は混雑する時間帯だと30分以上待たされることもあるため、可能であればWeb経由で申請するのが効率的です。
STEP2:光コラボに申し込む
乗り換え先の光コラボに申し込む際に、転用承諾番号を入力します。ドコモ光、ソフトバンク光、GMOとくとくBB光など、好きな光コラボを自由に選んでください。申し込み自体は10分程度で完了します。転用承諾番号さえ手元にあれば、Webから24時間いつでも申し込めるので、仕事帰りや休日の空き時間に手続きできます。
STEP3:切り替え日に自動で切り替わる
申し込みから1〜2週間後に切り替え日が設定されます。当日は特に何もする必要はなく、自動的にフレッツ光から光コラボに切り替わります。ルーターの設定変更が必要な場合もありますが、新しいプロバイダから詳しい案内が届くので安心してください。v6プラス対応の回線であれば、ルーターの設定変更すら不要で自動的に接続されるケースがほとんどです。
パターン2:光コラボから別の光コラボへの事業者変更手順
STEP1:事業者変更承諾番号を取得する
今使っている光コラボに連絡して「事業者変更承諾番号」を発行してもらいます。各社のカスタマーセンターに電話するか、Webで申請できます。こちらも有効期限は15日間です。解約引き止めのトークが入ることもありますが、番号の発行自体は断ることなく対応してもらえます。
なお、一部の光コラボではWebでの番号発行に対応していない場合もあるため、その場合は電話での申請が必要になります。電話の場合は営業時間内にかける必要があるので、事前に受付時間を確認しておきましょう。
STEP2:新しい光コラボに申し込む
乗り換え先の光コラボに申し込んで、事業者変更承諾番号を入力します。転用と同じくらい簡単で、Webから10分程度で手続きが完了します。キャッシュバックキャンペーンを実施している窓口から申し込めば、乗り換えと同時にお得な特典も受けられます。
STEP3:切り替え日に自動切り替え
こちらも1〜2週間後に自動で切り替わります。旧回線は自動的に解約されるため、自分で別途解約手続きをする必要はありません。ただし、旧回線のレンタルルーターは返却が必要な場合があるので確認しておきましょう。返却しないと機器損害金を請求されることがあります。返却キットが送られてくる場合もあるので、乗り換え後のメールや郵便物はしっかりチェックしておいてください。

パターン3:独自回線への新規乗り換え手順
STEP1:新しい回線に申し込む
NURO光やauひかりなど、独自回線に新規で申し込みます。この時点ではまだ旧回線は絶対に解約しないでください。新回線が開通するまでネットが使えなくなってしまいます。申し込み時にキャッシュバックや工事費無料キャンペーンの適用条件もしっかり確認しておくことが大切です。
STEP2:工事日を調整して開通工事を行う
申し込みから2週間〜1ヶ月後に工事日が設定されます。NURO光は屋外工事と屋内工事の2回に分かれるため、開通まで1〜3ヶ月かかることもあります。立ち会いが必要なのでスケジュールを事前に空けておきましょう。繁忙期(3〜4月)は特に時間がかかりやすいです。平日を指定すると比較的早い日程で工事が入りやすいので、可能であれば平日に有給を取って対応するのがおすすめです。
STEP3:新回線が開通したら旧回線を解約
新しい回線が無事に開通して、インターネットが正常に使えることを確認してから旧回線を解約するのが鉄則です。この順番は絶対に守ってください。先に解約してしまうとネット空白期間が発生してしまいます。新回線が開通したら、スピードテストで速度を確認し、数日間使ってみて問題がないことを確認してから旧回線の解約手続きに進みましょう。
STEP4:旧回線の撤去工事(必要な場合)
auひかりなど一部の回線では解約時に撤去工事が必要になることがあります。費用が発生する場合もあるため、解約を申し入れる前に撤去工事の要否と費用を確認しておくと安心です。2022年7月以降にauひかりを契約した場合は撤去工事が任意になっているため、以前ほど大きな負担にはなりません。
参考:auひかり 公式サイト
乗り換え時に注意すべきポイント
電話番号の引き継ぎ
光電話の番号は、NTTで発番した番号なら基本的に引き継ぐことが可能です。ただし光コラボで新規発番した番号は引き継げないことがあります。独自回線への乗り換え時には「アナログ戻し」という手続きが必要になる場合もあるため、電話番号を維持したい方は事前に乗り換え先に確認しておきましょう。アナログ戻しには2,200円程度の費用と1〜2週間の期間がかかるため、スケジュールに余裕を持って手続きを進めることが大切です。
メールアドレスの移行
プロバイダ提供のメールアドレスは、解約すると使えなくなります。重要なサービスにプロバイダメールを登録している場合は、乗り換え前にGmailなどのフリーメールに変更しておくことを強くおすすめします。乗り換え後に気づいても取り返しがつかないので、事前の準備が必須です。銀行、保険、通販サイト、SNSなど、登録しているサービスのメールアドレスをすべてリストアップして、ひとつずつ変更していく作業は乗り換えの1ヶ月前には始めておきましょう。
ルーターの設定
乗り換え後にルーターの接続設定を変更する必要がある場合があります。新しいプロバイダから届く接続ID・パスワードをルーターに設定すればOKです。v6プラス対応の回線であれば設定不要で自動接続されることが多いので、v6プラス対応回線を選ぶとこの手間も省けます。設定に自信がない方は、プロバイダのサポートセンターに電話すれば丁寧に案内してもらえるので、一人で悩まず相談してみてください。
参考:みんなのネット回線速度
まとめ:乗り換えは怖くない
光回線の乗り換えは、手順さえ知っていれば本当に簡単です。特に光コラボ間の事業者変更なら、申し込みから2週間で自動切り替え。工事も立ち会いも不要で、ネットが使えない期間もゼロです。筆者自身も12回の乗り換えを経験していますが、事業者変更の場合は毎回拍子抜けするほどスムーズに完了しています。
最も大切なポイントは「新しい回線が開通してから旧回線を解約する」こと。この1点さえ守れば、ネット空白期間なしでスムーズに乗り換えが完了します。今の回線に不満がある方は、この記事の手順を参考にぜひ乗り換えにチャレンジしてみてください。一度経験してしまえば「こんなに簡単だったのか」と感じるはずです。


