「光回線を契約しているのに通信が遅い」「夜になると急に速度が落ちる」こんな悩みを抱えていませんか?光回線は高速通信がウリですが、実際の速度は利用環境によって大きく左右されます。
遅くなる原因はひとつではなく、ルーターの性能や設定、接続方式、回線の混雑状況など複数の要因が絡んでいることが多いです。裏を返せば、原因を特定して適切に対処すれば速度が改善する可能性が十分にあるということです。
この記事では、光回線が遅くなる代表的な原因を7つに整理し、それぞれの改善方法をわかりやすく紹介します。

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まずは現状を確認:速度測定をしよう
対策を打つ前に、まずは現在の通信速度を正確に把握しましょう。「体感で遅い」だけではなく、数値として確認することで原因の特定がしやすくなります。
おすすめの速度測定サイトは以下の通りです。
| 測定サイト | 特徴 |
|---|---|
| Fast.com | Netflixが提供。ページを開くだけで測定開始 |
| みんなのネット回線速度 | 他のユーザーの実測データと比較可能 |
| Googleスピードテスト | Google検索で「スピードテスト」と入力するだけ |
1つのサイトだけでなく複数のサイトで測定し、平均値を取ると実態に近い数値が得られます。時間帯を変えて何度か測定すると、混雑による速度低下なのかどうかもわかります。
原因1:Wi-Fiルーターの性能不足・不具合
光回線の速度が出ない原因として、最も多いのがWi-Fiルーターの問題です。古いルーターを使っている場合、最新の回線速度に対応しきれていないことがあります。
改善方法
- ルーターを再起動する:電源を切り、30秒ほど待ってから再び電源を入れます。これだけで速度が改善するケースは意外と多いです。半年に1回程度は再起動を行うと良いでしょう
- ルーターの買い替えを検討する:5年以上前のルーターを使っている場合、Wi-Fi 6以降に対応した最新モデルへの買い替えで速度が向上する可能性があります
- ファームウェアを更新する:ルーターのメーカーサイトから最新のファームウェアをダウンロードし、更新を行いましょう
原因2:IPv4(PPPoE)接続を使っている
光回線が遅い原因で見落としやすいのが、接続方式の問題です。従来のIPv4(PPPoE)方式では、NTTの網終端装置を経由するため、利用者が集中する時間帯に混雑が発生しやすくなります。
改善方法
- IPv6(IPoE)接続に切り替える:プロバイダに問い合わせて、IPv6(IPoE)やv6プラスなどの次世代接続方式を利用できるか確認しましょう。混雑するポイントを迂回するため、特に夜間の速度改善が期待できます
- IPv6対応ルーターを使う:IPv6接続を利用するためには、対応しているルーターが必要です
原因3:接続するWi-Fiの周波数帯が適していない
Wi-Fiには「2.4GHz帯」と「5GHz帯」の2種類の周波数帯があります。それぞれに特徴があり、状況によって使い分けることで速度が改善することがあります。
| 周波数帯 | 速度 | 電波の届く範囲 | 干渉 |
|---|---|---|---|
| 2.4GHz | やや遅い | 広い(壁を通りやすい) | 電子レンジなどの干渉を受けやすい |
| 5GHz | 速い | 狭い(壁で減衰しやすい) | 干渉を受けにくい |
改善方法
- ルーターの近くで使う場合は5GHz帯に接続すると速度が出やすい
- ルーターから離れた部屋で使う場合は2.4GHz帯のほうが安定するケースもある
- Wi-FiのSSIDで「-a」が付いているのが5GHz帯、「-g」が付いているのが2.4GHz帯であることが多い
原因4:LANケーブルの規格が古い
有線接続しているのに速度が出ない場合、LANケーブルの規格がボトルネックになっていることがあります。
改善方法
LANケーブルの規格を確認し、Cat5e以上のものを使いましょう。Cat5(カテゴリ5)は最大100Mbpsまでしか対応しておらず、光回線の速度を活かせません。
| カテゴリ | 最大速度 | おすすめ度 |
|---|---|---|
| Cat5 | 100Mbps | 買い替え推奨 |
| Cat5e | 1Gbps | 一般的な利用なら十分 |
| Cat6 | 1Gbps | 安定性重視の方に |
| Cat6A | 10Gbps | 10ギガ回線に対応 |

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原因5:マンションの配線方式(VDSL)
マンションにお住まいの場合、建物の配線方式が原因で速度が出ないことがあります。特にVDSL方式の場合、建物内の配線に電話回線(メタル線)を使っているため、最大速度が100Mbps程度に制限されることがあります。
改善方法
- 管理会社に光配線方式への変更を相談する
- 個人で戸建てタイプの光回線を引けるか確認する(管理会社の許可が必要)
- 配線方式の変更が難しい場合は、ホームルーター(5G対応モデル)で速度改善を図る方法もある
原因6:利用する時間帯の混雑
平日の夜21時~23時頃は、インターネットの利用者が集中する時間帯です。特にマンションなど、回線を共有している環境では速度低下が起きやすくなります。
改善方法
- IPv6(IPoE)接続に切り替える(前述の原因2を参照)
- 大容量ダウンロードは混雑を避けた時間帯に行う
- 速度低下が頻繁に起こるようであれば、独自回線(NURO光やauひかりなど)への乗り換えを検討する
原因7:ONU・モデムの不具合や老朽化
ONU(光回線終端装置)やVDSLモデムも長期間使用していると性能が低下することがあります。特に5年以上使用している機器は、経年劣化による不具合が起きやすくなります。
改善方法
- ONUの再起動:ルーターと同様に、電源を切って30秒ほど待ち、再度電源を入れる
- 交換を依頼する:ONUは回線事業者からのレンタル品のため、不具合がある場合は事業者に連絡すると無料で交換してもらえることがあります
参考:光回線速度が遅い?よくある原因と対処法(@nifty光)
改善方法を試す順番の目安
上記の改善方法をどの順番で試せばよいか迷った方のために、手軽なものから順に整理しました。
- ルーター・ONUの再起動(0円・5分で完了)
- Wi-Fiの周波数帯の切り替え(0円・すぐ完了)
- LANケーブルの規格確認・交換(数百円~千円程度)
- IPv6(IPoE)への切り替え(プロバイダに連絡)
- ルーターの買い替え(5,000~15,000円程度)
- 回線の乗り換え(最終手段)
費用がかからない方法から順番に試していき、それでも改善しない場合に次のステップに進むのが効率的です。

まとめ
光回線が遅いと感じたとき、考えられる原因と対策をまとめると以下の通りです。
- ルーターの再起動やファームウェア更新で解決するケースは多い
- IPv6(IPoE)接続への切り替えは、夜間の速度改善に特に効果的
- Wi-Fiの周波数帯やLANケーブルの規格など、見落としやすいポイントも確認を
- マンションのVDSL方式は構造的な制限があるため、配線方式の変更や回線の乗り換えも視野に入れる
まずはコストのかからない方法から順番に試し、原因を絞り込んでいくのが改善への近道です。この記事で紹介した対策をぜひ実践してみてください。
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